GLBファイルの作り方|無料ツールで3Dモデルを作成する完全ガイド【2024年版】
GLBファイルとは何か、Blender・Splineを使った無料での作成方法、WebARで使う際の最適化ポイントまで、実際の手順をスクリーンショット付きで解説します。
TL;DR(3行要約)
- GLBとは: WebAR標準の3Dファイル形式。テクスチャ・アニメーションを1ファイルに格納
- 作成方法: Blender(無料)またはSpline(ブラウザ完結)で作成可能
- 推奨スペック: ファイルサイズ5MB以下、ポリゴン数10万以下でスマホ最適化
GLBファイルを作成したら、すぐにARで公開できます → Pitat-ARで無料でAR体験を作成
結論: GLBファイルとは(1文回答)
GLBファイルとは、3Dモデル・テクスチャ・アニメーションを1つのバイナリファイルにまとめた、Web配信に最適化された3Dファイル形式です。
GLBファイルの基礎知識
GLBとglTFの違い
| 形式 | 拡張子 | 構造 | 用途 | |------|--------|------|------| | glTF | .gltf | JSON + 外部ファイル | 開発・編集向け | | GLB | .glb | バイナリ(単一ファイル) | Web配信向け(推奨) |
ポイント: WebARではGLB形式一択です。ファイルが1つにまとまっているため、読み込みが高速で管理も簡単。
なぜGLBが選ばれるのか
✅ オープンスタンダード(ロイヤリティフリー)
✅ 主要ブラウザ・ツールが標準対応
✅ ファイルサイズが小さい(Draco圧縮対応)
✅ アニメーション・PBRマテリアル対応
GLBファイルを作成する4つの方法
方法比較表
| 方法 | 難易度 | コスト | 品質 | おすすめ用途 | |------|--------|--------|------|-------------| | Blender | ★★★☆☆ | 無料 | 高 | 本格的な制作 | | Spline | ★★☆☆☆ | 無料 | 中 | 初心者・プロトタイプ | | 既存モデルDL | ★☆☆☆☆ | 無料〜有料 | 様々 | 時間がない場合 | | AI生成 | ★★☆☆☆ | 無料〜有料 | 発展途上 | 実験・プロトタイプ |
方法1: Blender(無料・高機能)
Blenderとは
プロも使用する無料のオープンソース3Dソフトウェア。映画やゲーム制作にも使われる本格派ツールです。
ダウンロード: blender.org(Windows/Mac/Linux対応)
GLBエクスポート手順
Step 1: モデルを準備
既存のモデルを読み込むか、新規作成します。
Step 2: エクスポート設定を開く
ファイル → エクスポート → glTF 2.0 (.glb/.gltf)
Step 3: 最適な設定
| 設定項目 | 推奨値 | 理由 | |----------|--------|------| | フォーマット | glTF Binary (.glb) | 単一ファイルで管理しやすい | | テクスチャ含める | ON | 画像を埋め込む | | Draco圧縮 | ON | ファイルサイズ50-90%削減 | | 圧縮レベル | 6 | バランス良好 |
Step 4: エクスポート実行
「glTF 2.0をエクスポート」をクリックして完了。
Blenderのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | |----------|------------| | 完全無料 | 学習コストが高い | | 機能が豊富 | UIが複雑 | | コミュニティが大きい | 初回起動が重い |
方法2: Spline(ブラウザ完結・初心者向け)
Splineとは
ブラウザ上で3Dモデルを作成できる無料ツール。インストール不要で、直感的な操作が可能です。
アクセス: spline.design
GLBエクスポート手順
Step 1: アカウント作成(無料)
Googleアカウントでサインアップ可能。
Step 2: モデルを作成
プリセットの形状を組み合わせるだけで、簡単に3Dモデルが作れます。
Step 3: エクスポート
右上「Export」→「GLB」を選択 → ダウンロード
Splineのメリット・デメリット
| メリット | デメリット | |----------|------------| | インストール不要 | 高度な編集は困難 | | 直感的なUI | 大規模モデルは重い | | リアルタイムコラボ | 一部機能は有料 |
方法3: 既存の3Dモデルをダウンロード
自分で作成する時間がない場合、既存のモデルを活用する方法もあります。
無料3Dモデルサイト
| サイト | 特徴 | URL | |--------|------|-----| | Poly Pizza | ローポリ特化、商用可 | poly.pizza | | Sketchfab | 高品質、無料/有料混在 | sketchfab.com | | Quaternius | ゲーム向け、完全無料 | quaternius.com | | Kenney | ゲーム素材、CC0 | kenney.nl |
注意: ダウンロードしたモデルがGLB形式でない場合は、Blenderで変換できます。
方法4: AIで3Dモデルを生成(新しい選択肢)
最近は写真やテキストから3Dモデルを自動生成するAIサービスが登場しています。
主なAI 3D生成サービス
| サービス | 入力 | 特徴 | |----------|------|------| | Meshy | テキスト/画像 | 日本語対応、GLB出力可 | | Tripo3D | 画像 | 高速生成 | | Luma AI | 動画/写真 | フォトリアル特化 | | CSM | 画像 | ゲーム向け |
現時点での注意点
- 品質はまだ発展途上
- 細部の調整が困難
- 商用利用のライセンス確認が必要
おすすめ用途: プロトタイプ作成、アイデア検証
WebAR用GLBファイルの最適化ガイド
スマートフォンで快適に表示するには、最適化が重要です。
推奨スペック
| 項目 | 推奨値 | 上限 | |------|--------|------| | ファイルサイズ | 5MB以下 | 10MB | | ポリゴン数 | 5万以下 | 10万 | | テクスチャ解像度 | 1024x1024 | 2048x2048 | | テクスチャ数 | 2-3枚 | 5枚 |
最適化テクニック
1. Draco圧縮を使う
Blenderでエクスポート時に「Draco圧縮」を有効にすると、ファイルサイズを50-90%削減できます。
2. テクスチャを最適化
- JPEGを使用(透過不要な場合)
- 解像度を必要最小限に
- 複数テクスチャをアトラス化
3. ポリゴンを削減
Blenderの「Decimate」モディファイアで、見た目を維持しながらポリゴン数を削減できます。
iOSでの表示について(USDZ変換)
iPhoneのAR Quick LookはUSDZ形式が必要です。
解決策
| 方法 | 難易度 | おすすめ度 | |------|--------|-----------| | WebARサービス利用 | 低 | ★★★★★ | | Reality Converter(Mac) | 中 | ★★★☆☆ | | オンライン変換ツール | 低 | ★★☆☆☆ |
Pitat-ARを使えば、GLBをアップロードするだけで自動的にUSDZに変換。iOS/Android両対応のAR体験を即座に公開できます。
FAQ: GLBファイルに関するよくある質問
Q. GLBファイルのサイズが大きすぎる場合は?
A. 以下の順序で対処してください:
- Draco圧縮を有効にする(最も効果的)
- テクスチャ解像度を下げる
- ポリゴン数を削減する
- 不要なアニメーションを削除
Q. アニメーション付きGLBは作れる?
A. はい、GLBはアニメーションに対応しています。Blenderでアニメーションを作成し、エクスポート時に「アニメーション」オプションを有効にしてください。
Q. 3Dモデリング未経験ですが、どこから始めればいい?
A. 以下の順序がおすすめです:
- Splineで基本操作を学ぶ(1-2時間)
- 簡単なモデルを作成してGLBエクスポート
- 必要に応じてBlenderに移行
Q. 商品写真から3Dモデルを作れる?
A. 現状の選択肢:
- AI生成サービス: 品質は発展途上
- フォトグラメトリ: 複数写真から3D化(専門知識必要)
- 制作代行: 確実だがコストがかかる
まとめ: GLBファイル作成のベストプラクティス
初心者向けフロー
1. Splineで簡単なモデルを作成
2. GLB形式でエクスポート
3. Pitat-ARにアップロード
4. 即座にAR公開
本格的な制作フロー
1. Blenderでモデリング
2. テクスチャ・マテリアル設定
3. 最適化(Draco圧縮、ポリゴン削減)
4. GLBエクスポート
5. Pitat-ARで公開
GLBファイルをARで公開する
Pitat-ARなら、GLBファイルをアップロードするだけで自動的にUSDZ(iOS用)に変換。iOS/Android両対応のAR体験URLが即座に発行されます。
無料プランで3アセットまで試せます。
→ 無料でAR体験を作成する | → サンプル3Dモデルをダウンロード
著者・参考情報
著者: Pitat-AR開発チーム glTF/USDZ変換・WebAR技術を専門とするエンジニアチーム。本記事はKhronos Group glTF仕様に基づき執筆。
参考文献:
更新履歴:
- 2024年12月19日: 初版公開